October 16, 2005

マレーシアで読んだ本

以前は月4冊くらいのペースで読んでいたのだが、出張ばかりになるととてもじゃないけど読む暇がない。
でも長期出張の場合、休みの日などはすることがないので、本を何冊か持って行って読んだ。



木曜日の子供
テリーホワイト
文春文庫


両親をなくして祖父に引き取られた少年と、殺し屋の心温まる交流のお話。
心の通じ合う身内をなくし家出し、裏通りでぼこぼこにされている少年はたまたま通りがかった殺し屋に助けられる。
殺し屋はかかわりを避け助けたことを後悔するが、やがて親子のような情が通じ合う。
自らの娘を家出されて無くしてしまった一人の探偵の働きによって少年は、殺し屋から離れ、祖父の家に戻るが、心は殺し屋と通じ合っていた。
で、最後は悲しい結末が待っているのだけど、少年の心の成長が読み取れ、それでよかったんだと思うような読後感が心地よく、さわやかでよかった。



Posted by hoshi-h at 04:38 P | from category: 雑文 | TrackBacks
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